今回のテーマは「ドイツ人はケンカ腰!?」。皆さんの中にも、ドイツ人と話していて(もしくはドイツ人同士が話しているのを聞いていて)、「あれ?もしかしてこれって…ケンカ!?」「今私、怒られてる?」なんて思った経験がおありの方がいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、果たして本当にドイツ人はケンカっ早い国民性なのでしょうか?それとも…?

軍靴の響き?

とりあえず下の動画をご覧ください。

いかがでしたか?(*・∀・*)
いかにドイツ語の響きが堅いかお分かり頂けたとおもいます。(まあこの動画はちょっとやり過ぎですが…)

そう、ドイツ語の発音の特徴はとにかく堅いっ!!!

おそらくガ行、ヴ行の音がやたら多いのと、子音が多いこと、音の強弱がものすごくハッキリしていることが影響しているのだと思いますが、ドイツ語の響きは本当に堅いです。中には軍靴で行進をしているときの音に似ているという人もいます。(フランス人なんかはバカにして「ロバが喋ってるみたいだ」なんて言いますが…)

なので、普通に喋っていてもなんだかケンカをしているように聞こえることがあるんですね(^^;)私も交換留学をしている時に、参加していたゼミで、先生に「Super!Prima!!(いいね!素晴らしいね!!)」と一度誉められたことがあったのですが(ちなみに発音は“ズーパー!プリマ!!“)、その言葉のあまりの堅さと鋭さに「もしかして私、今怒られているのでは…??」と錯覚してしまいました(^^;

ちなみに私のお気に入りのドイツ語は「Geschwindigkeit(速さ)」です(^^)どうやって発音すると思いますか?“ゲシュヴィンディッヒカイト“です(^^)思いっきり怒っている…いや、いっそキレているみたいに発音したらネイティブの発音に近くなるかと思います。「速さ」という言葉までこの堅さ…脱帽です…


 

議論大好き。論理最高。

皆さんご存知の通り(たぶん)ドイツ人はかなり議論好きの国民です。なにかといえば議論に持ち出し、相互の意見をぶつけ合います。しかも大体双方歩み寄りません笑。日本人みたいに「あっ、その意見いいねー(*^^*)」なんてほのぼのした会話が議論において繰り広げられることはまず無いといっても過言ではないでしょう。とにかく自分の考えをいかに相手に納得させるか。いかに論理的に意見を表明できるか。それがドイツ人にとって最も大事なことなのです。

これだけ書いてしまうと「なんだ。そんなん日本でもディスカッションとかする時は一緒じゃん。」と思われてしまいそうですが、ドイツ人が凄いのは、議論が日常生活の一部と化してしまっているところ。もうなんでも議論します。政治の話から自分の人生観まで、毎日毎日。議論に持っていけそうな話題は即議論、そしてお互いの意見を一通りぶつけ合い、満足。そんなドイツの日常。なので日常生活のなかで聞こえる喧嘩のような言い合いも、大体喧嘩ではなくてただ議論をしているだけのことが多いのです。(まれに本当に喧嘩の時もあります笑)議論はドイツ人にとって、一種のコミュニケーションツールなのです。

ちなみに恋人間のケンカも、最初は感情的なものでも、最終的には議論みたいになります。これに何度戸惑ったことか…!私なんかは怒りすぎると無言になるタイプ(そして考えがまとまらなくて言語化できなくなるタイプ)なので、初めてのアンディとのケンカのときは黙りを決め込んでしまい、それに怒ったアンディが更に不機嫌になる…という負のスパイラルに陥ってしまいました。きっとアンディは私以上に混乱したことでしょう。その時のアンディの考えは「え、なに?何でなにも言わないの?もう話したり議論する気が無いってこと??それともこの話題にもう興味が無いってこと??」という感じだったはずです。(ちがったらごめんアンディ)

結局少し落ち着いてから、私も自分の思ったことと考えをちゃんと言って、お互いの誤解を解いて仲直りしたのですが、これがもし他の、たとえば日本人の性質などを全く知らない人とのケンカだったらどうなっていただろう?と考えるとちょっとぞっとしない気分になります。きっとそのケンカをきっかけに絶縁状態になってしまうのではないでしょうか?それほどに、ドイツにおいて自分の考えや意見を表明するのは大事なことなのです。なにも言わない、というのは、なにも考えていないと同等のことで、時と場合によっては相手にとって失礼なことでさえある、というのがドイツ人の考え方です。


 

日本人?あ、日本といえば思い出した!

ドイツ人と話していて、「なんだかケンカ腰だなー」とか、「なんか怒られてる…?」と感じてしまうことがある原因は、言葉の響きや、議論の機会が多いためでもありますが、実は今から挙げる理由が一番大きな原因なのではないかと私は思っています。

皆さんは上の副題の後に、ドイツ人がどのような言葉を続けると思いますか?漫画やアニメなどのオタク文化について?(いわゆるクールジャパンですね。)それとも文化や食事などについて?でもどれも間違いです。正解は「フクシマだよね!?放射能とかどうなの?」もしくは、ちょっと前なら「クジラ食べるって本当!?残酷だとは思わないの?」です。

多分日本人なら、初対面(そうでなくともそこまで親しくない間柄)の外国人にいきなりその国のネガティブな面やニュースなどについて尋ねたりはしないでしょう。最初はやっぱり、文化や食事などの当たり障りのない話題を選ぶかと思います。でもドイツ人は違います。ドイツ人はさっきも書いたように議論が大好きなのです!なので、日本と聞いて思いついた、議論になりそうな(ニュース、新聞で見聞きした)話題をいきなり出してくるのです。この現象については、アンディも「Streitkultur」で詳しく書いています。(いつか日本語に訳します本当にゴメンナサイ…)

日本の文化などに興味のある人ならともかく、全く日本に興味のない人の耳に飛び込んでくる日本についてのニュースは、フクシマや捕鯨など、センセーショナルで大規模なニュースばかりです。日本について、それしか情報がない所に、いきなり日本人と出会って話をする機会を得たら、ドイツ人はどうしてもそういった話題を出して相手の考え方を知ったり、自分の意見を言いたくなってしまうのです。なので彼らはケンカをするつもりなんてさらさらありません。ただ普通にコミュニケーションをとろうとしているだけです。

こういった話題に私も最初は戸惑っていましたが、最近は自分の思った事を思ったままに話しています。例えば捕鯨についてだと、「私はあまり食べたことがないけど、残酷だとは思わないよ。例えば世界には犬や猫を食べる国があるけど、(私は食べようとは思わないにせよ)残酷だとは思わない。私達は豚を食べるけど豚を食べない人たちもいるし、物を食べるって命を食べることだから、残酷もなにもないんじゃない?」というようなことを言います。相手が違う意見を持っているならそこから議論を続けられるし、相手と違うことを恐れなくても大丈夫だと思います(^^)違うだけで猛烈に拒否してきたり、自分と同じ意見しか認められない人なら、その人はどっちみちこれから深く付き合うにはちょっと厳しい相手かなーと思って私は距離を置いちゃいますね^^;

まあそれでも時々、ギリシャ人の友達にドイツ人の友達が、「経済危機実際どうなの?やばい?」ってごく普通に質問していたりすると驚いて固まってしまいますけどね…え、聞いていいの?そんなこと?となってしまいますが、まあドイツ人的には普通の日常会話です笑


 

おわりに

さて、長々と書いてきてしまいましたが、言いたいことは2つだけです。①ドイツ人との会話でケンカに聞こえても、大体ケンカじゃない。議論してるだけ。というか言葉の響きが堅すぎるだけ。②自分の意見は好きに言ってOk。議論はそこから始まる。違いは恐れなくて大丈夫!

ただ、自分がいわれのない理由で(アジア系だからとか、女だからとか…)馬鹿にされている!と感じたらしっかり怒るのも必要です。そんな理由で馬鹿にされていい人なんて一人もいないですからね(^_^)これは日本で暮らしている時によく感じるのですが、特に日本人の若い人は我慢強すぎる人が多いような気がします。それは美徳ではあるけれども、行き過ぎると自尊心が極端に下がって、自分自身を大切に出来なくなってしまうのではないでしょうか?我慢も大事だけど、怒るべき時にしっかり上手に怒れる人でありたいものです。私も上手な怒り方は練習中です^^;

 

次回の記事は「ご飯シック〜Essenweh〜」です。ドイツに住んでいると日本食が恋しくなるっ!自分の納得できる日本食がドイツで作れるようになるまでの試行錯誤について書いていこうかなぁ、と思っています(^^)

予定は未定!

 

 

 

 

 

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